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モーツァルト:レクイエム

新潟県の長岡で、モーツァルトのレクイエムの演奏会をして来ました。

モーツァルトの最後の作品で、未完のまま絶筆。

弟子、ジュスマイヤーによって補筆された版が一般的で、新モーツァルト全集もそのジュスマイヤー版を採用しています。

私の愛読するマンガ、美味しんぼの中で、海原雄山氏は

「モーツァルトによって書かれた前半に比べると、ジュスマイヤーが書いた後半部分は平凡。」

というようなことを語ります。

モーツァルトを河豚の白子、ジュスマイヤーを鱈の白子に例えての一言だと記憶しています。

雄山氏と同じような見解を持つ人少なくなく、
実際、後世の作曲家や音楽学者が、ジュスマイヤーに代わって補筆をしたいくつもの版が現行しています。

ただ私は、やはりジュスマイヤー版が一番素晴らしい、と現時点では思っています。

モーツァルトの弟子としてモーツァルトの近くに存在し、同じ時代に生きたジュスマイヤー。

師へ、音楽への愛を感じる見事な補筆だと思います。

完全にジュスマイヤーの創作である、ベネディクトゥスとアニュスデイ。
私は、レクイエムの中で、実はこの2曲が一番好きです。

合唱が休みで独唱者4人にメッセージがゆだねられたベネディクトゥス。
にも拘わらず、オーケストラにはトランペットとトロンボーンが加えられています。

中間部分とオザンナフーガに突入する直前、金管楽器が突然強奏されますが、それはまるで天国の扉を叩いているように私には聴こえます。

アニュスデイで、「どうか彼らに安息を与えて下さい…」と合唱が歌い、その後の突如の減七の和音。そして変ロ長調から変ト長調への転調。
そこで歌われる言葉は「永遠に…」。ニ短調というレクイエム全体の調性から最も離れた調である変ト長調で、永遠なる安息、死の安らぎが歌われる瞬間は、言葉では表しきれません…

今日、改めて、この作品の素晴らしさを実感させてくれる演奏に出会えたことに感謝。

そして、ちょうど6年前に起きた、中越地震の犠牲者の方々のご冥福を、心からお祈りいたします。


長岡混声合唱団 第10回定期演奏会
中越地震から6年目の鎮魂歌

モーツァルト:レクイエムK 626、ミサ・ブレヴィスニ短調K 65

指揮:福島章恭
合唱:長岡混声合唱団

長岡リリックホール
2010年10月23日 14:00開演
プロフィール

satoki..ng

Author:satoki..ng
長岡聡季
ヴァイオリニスト、ヴィオリスト
音楽博士

プロフィール、出演情報はこちらの☆から!!↓



Satoki Nagaoka
PhD, Violinist, Violist, Conductor

Profile (English)

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